環境研の総合的環境移行・線量評価モデル

(総合モデル)

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大型再処理施設の影響

ー日本原燃株式会社による申請時の評価ー

大型再処理施設の操業に伴って施設周辺の住民が受ける被ばく線量は、日本原燃株式会社によって事前に【年間 約0.022 mSv】と見積もられています。

これは一般公衆を対象とした規制値【1 mSv】の2.2%にあたり、健康影響は認められないと評価されています。

この数字を私たちの身の回りにある「自然放射線」や「医療放射線」による影響と比べてみると、

・日本国内の自然放射線(平均2.1 mSv)の約1%
・胸部レントゲン(X線)検査の1/3程度

と言い換えることができます。

“いま”を反映した被ばく線量の推定のために 

 ー環境研の取り組みー

【年間 約0.022 mSv】という数字は、申請時に設定された環境条件による評価です。

放射性物質による被ばく線量は主に環境条件に依存する放射性物質の移動にに左右されますが、気象や海象などの環境条件は時々刻々と移り変わっていくものであり、また放射性物質の排出量も今後変化する可能性があります。

環境研が開発を行っているシミュレーションプログラム「総合モデル」は、年ごとの環境条件の違いや排出量の変化を反映した、被ばく線量の継続的な計算を行っています。

ただし、シミュレーションによる計算結果はあくまでも「推定」であり、その信頼性が常に問われます。

環境研では、環境中での放射性物質の挙動や影響をより正確に把握するために研究・調査を進めています。